バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
を見てきました。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』公式サイト
TOHOシネマズ六本木 ジャパンプレミアにて
こういったプレミア試写会は初参加。
そんなに期待はしていなかったけど、やっぱり誰の来日もなかったのでとても残念でした。
3月末にアマン東京のパーティーにエドワード・ノートンが来ていた様なので、プレミアもそれに合わせてくれたらよかったのになあ。
あらすじ
リーガム・トムソン(マイケル・キートン)は以前バードマンという映画で主役を演じ、数十億ドルを稼ぐ程のスーパースター。
しかし、それから20年以上経ち、舞台俳優としてスターに再び返り咲こうと立ち回る。落ち目の俳優と言われ、自分の思い通りにいかない日々を過ごす。
娘は薬物中毒者だし、共演者はむちゃくちゃだし、元奥さんも相手にしてくれない。自分も思うように注目されない。
そんな中、時々そんな自分を揶揄するような声が聞こえる。
それはバードマンの声だ…!
という感じのいろいろと大変そうなおじさんの葛藤と奮闘ムービーでした。
感想
アカデミー賞でも話題だったワンカットで撮った様なカメラワークが、本当にすごかったです。
全部つながっているみたい。
冒頭からアベンジャーズ俳優に関するブラックジョークや、スパイダーマンやアイアンマン(いつだかのトニー賞のアクトを彷彿とさせました)がちょっぴり登場していてアメコミ映画好きなので小ネタもとても楽しめました。
あとマーティンスコセッシがちょっぴり登場していますよ。探してみてください。
バットマンに出演していたマイケルキートンがこの役を演じるのはとてもリアルだな、と。
ヒーロー映画特融のファンタジー要素はあんまりないです。
とても現実的。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの映画って21gしか見たことないのですが、それに比べると大分見やすくはなっていたものの、ストーリーはピリッとしていて辛口な感じ。
大人のヒーロー映画(スーパー!とか)としておすすめです。
そして、エドワードノートンが大好きなので、彼の演じるマイクが本当にいいキャラでとても楽しく見れました。
最初の数十分はエドワードノートン映画と化していました。
ぶっ飛んだキャラクターでとてもよかったです!
エマストーンとのシーンが大好きすぎるのでもう一回見たいです。
あとこの映画、キャストがとても豪華!
過去ヒーロー映画に出演した俳優さんがいっぱい出ているなあと、
エドワードノートンはハルク
ナオミワッツも昔のですが出ていたようです。
エマストーンもアメスパに出ていましたね。
あとシャーロックに出ていたスモールウッド議員(リンゼイ・ダンカン)が出ていたよ。
面白かったです!
ラストに関する感想(ネタバレ)
最後のシーンでリーガンが飛び降りてしまい、サム(エマストーン)が空を見上げて微笑むシーン。
作中度々リーガンの脳内にはバードマンの声が響きます。
超能力を使って空を飛んだり、控室をめちゃくちゃにしたりしますが、これは全部自分も妄想で実際は移動もタクシー、控室をめちゃくちゃにするのもドアを開けるのも自分で行っています。
ストレスや先行きの不安から二重人格が発症したのかなあと思いました。
最後のシーン。
実際にリーガンは自殺をやり遂げてバードマンとリーガンという2人の自分のうち落ち目の舞台俳優のリーガンを殺してしまったのかなあと思いました。
サムも麻薬中毒者なので幻覚として父が本当に空を飛んでいるように見えて微笑んだのではないかなあと。
なので、リーガンは死んでしまったんじゃなかなあと思いました。
思いの外暗い映画だなあと思いましたが、
笑えるシーンも多くてよかったです。